息子の中学校選びは本当に難航しています。
そして色々な考えがぐるぐるしていて、一周回ってなんでこれを選ばなかったんだっけ?
と自分でもわからなくなってしまうこともしばしば。
息子について
クリニックでWISCを受けたことはあるものの、確定診断をもらったわけではありません。
IQは境界域の下限ぎりぎり、医者からは軽度知的障害といってもいいかもしれない、と言われました。それを受けて療育手帳なるものを知り、申請をしてみるもビネーではWISCより+20近いIQを出し、却下されました。
療育手帳の申請&教育相談 | たかしつれづれ日記 (takashi-turezure.com)
手帳はとれないけど、学校の勉強についていくのはかなり困難
端的に言えばそういう子です。
ちなみに途中までは少人数の私立中学を受験ができないか模索していた時期もありますが、やはり学力的に厳しく中学受験からは撤退しました。
支援学級の見学してみたら(中学の選択)
支援学級(知的)の見学へ。思っていたより軽度の子の集まりでした。(情緒の子もいる?なレベル)ただ教科書や時間割を見ると色々な可能性を断念し就労への道を進むことへの不安が正直ある。難しい。整理整頓は苦手だけど日常生活そんなに困っていない息子にそれを身につけるための学校、必要なのかな→
— たかし (@takashiturezure) November 30, 2022
当初は中学校で無理をさせて不登校や二次障害をおこさせたくなく、支援学級も前向きに検討していました。でも支援学級を実際に見学させてもらって、息子にはちょっと違うかなぁ+その先が心配になったんですね。
支援学級にいくとおそらくその先は支援学校一択になると思います。支援学級から通信でも全日制でも普通高校へ進むのはうちの子には無理だと思いました。それくらいの勉強量、質でした。(情緒で入っていて勉強に支障がない子なら塾併用で可能だと思います)逆に言えば、勉強のストレスは相当軽減されるのは確かです。
ちなみにXにこんな情報もありましたので、ご参考までに。
【支援級からの都立高校受験】
情報の少ない特別支援学級からの高校受験について。東京は日本で最も先進的な自治体で、全都立高校の受験が可能です。内申点については、特別支援学級は当日の学力検査のみで合否判定が行われます(←重要)東京高校受験主義が知る知見の全てを提供します。超長文です。… pic.twitter.com/UFAmrkL7RR— 東京高校受験主義 (@tokyokojuken) October 25, 2023
でも。なんだかんだみんなで何かするのが好きな息子が、普通級の子と同じ学校内で、自分は違うことをするっていうのはきっと嫌だろうな、というのもなんとなく想像がつきました。
特別支援学校はどうなのか(高校の選択)
支援学級の先は支援学校になる。それが不安なら、特別支援学校に進めたら。
特別支援学校に進めば、その先の就労に関してだいぶ気が楽になるような気はします。でもこの特別支援学校に入学ってなかなかにハードルが高そうです。今息子が通っているさくらんぼ教室にはこの特別支援学校受験のためのクラスがあります。1年間しっかり対策して臨んでいる様子です。
おそらく今中学受験が難化しているのと同様、この特別支援学校も今後難化傾向なのではないかな?ということを考えると、余計に中学で支援学級を選ぶことはリスクに思えてきます。(息子の代前後が東京都の子供数ピークらしいこと、支援が必要な子の数が増えてきているように思うことから)
障害者枠で働くのか一般就労か(就職の選択)
中学を考え、高校を考え、就職を考え。
知的障害の場合、ここまで見越して選択をする必要があるような気がします。
これは↓この本に書いてあったのですが、
障害者手帳をとって障害者として生きるのか
障害者手帳はもたず健常者として生きるのか
かなりの究極論ですが、そこのイメージを持つことが大事だなと思いました。つまり、大人の方から逆算して進路を考えないといけないのです。
(この本は支援学級や支援学校などを今後の進路として色々考えている方はぜひぜひ読んでみてください。私は最初図書館で借りて読んだのですが、手もとに参考書として持っておきたい、と購入しました。絶対に購入の価値があります。)
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息子が手帳を持って働く姿が想像できない
私たちが息子の将来を考えたときに、確かに色々と人より困難なことが多いかもしれないけど、それでも障害者として働き生きていく姿が想像できませんでした。
手帳がなくても医師の診断で「受験資格はある」特別支援学校。あくまで「受験資格」です。
手帳のある子と同じ点数で並んだら。
入学できたとして「手帳がない子は障害者枠で採用できません」と企業に言われてしまったら。
(追記:入学時療育手帳がなく医師の診断で入学し、就職時までに療育手帳がなかった場合、精神手帳をとり障害者雇用で働く、というルートもあるようで、実際にこのルートの子がいたことがあると伺いました。)
そもそも現時点で手帳を持てなかった息子。そんな彼が支援学級を選ぶことは選択肢を狭めることになるのでは、という結論になったのです。
支援学級にいって、やっぱり普通級に、とか、高校普通科に、というのはとても難しい。
でも、普通級(通級)にいって、やっぱりしんどいな、と思ったら。
途中でやっぱり、ともう一度手帳申請してみて手帳が取れたら。
そこで改めて支援学級なり、その先の支援学校を選ぶことはできます。
逆に頑張って中学を乗り切ることができたならば。
高校は専修学校、通信はじめ選択肢がきっと広がります。
そう考えて、中学支援学級を選択肢から外しました。
もちろん、無理に頑張らせて二次障害や不登校にさせない、という思いは変わらないので、その辺は慎重に中学校生活を見守る必要があります。
通級希望で就学相談のお願い
以上を踏まえて中学に向け自治体の就学相談を受けてきました。私たちの要望は
支援学級の判定がでたらいかない、学区中学の通級希望
にしました。その意向をくんでくださったからでしょう、教育委員会の判断は
通級、ただし、入学後の状況を見て必要に応じ適切な支援環境を検討すること
でした。おそらく支援学級を希望していたら支援学級の判定が出たのだと思います。
(結構議論になったようです・・・)
でもちゃんと
読み書きはタブレット内の機能を使用して本人負担を減らす
という支援策を教育委員会から書いていただけたので、これをもとに中学には要望を出していこうかと思います。
先回りしすぎない
色々と先のことが心配で、できる限り先回り先回りして息子にいい道を選んであげたいと思っています。それは保育園の時、「小学校はきっと苦労するだろうなぁ」と薄々感じつつも、なんとかなる、と何も息子にしてあげなかった私の後悔からくるものでもあります。
でも小学校で時間はかかりましたが、学校にも慣れ、「学校」がどういうものかもなんとなくわかるようになり、成長した息子に、あの時できなかったことを私の気持ちだけでしてあげることは、違うのかな、と思うようになりました。
道の石を拾いすぎない、先回りしすぎない、息子の力も信じる
難しいことですが、忘れずにいたいと思います。
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